たまに「親に産んでもらった方を感謝しなさい」という言葉を見聞きするが、この言葉に私は疑問を持っている。
そもそも、感謝の対象となるのはそれが起きない場合が起こり得ることだからだ。
例えば、仕事を手伝ってくれるという感謝の対象には、手伝ってくれない場合というのも起こり得る。
つまり、感謝は相対的に自分にとって都合のいい事が起こった時に使う言葉である。
ここで本題に戻すと、産んでくれたことという感謝の対象には、産んでくれなかったという事象が存在しない。
なぜなら、産まれなかった時点で産んでくれた事象が存在しないからである。
つまり、産んでくれたという事象は本人にとって絶対的であるということである。
結論
「親に産んでもらった方を感謝しなさい」
という言葉は間違っている。
ではでは