開けきれない箱

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アナログハックについて(BEATLESS)

   BEATLESSという作品(アニメ化もされている)の中でアナログハックという言葉←以前からあった言葉なのか、作者の造語かは分からない   が出てくる   。私なりに簡単に言えば"機械によって人間の考えや意思決定が影響を受けること"である。

   作品中では"hIE-humanoid Interface Elements"と呼ばれる人間型ロボットが主にアナログハックを行うとされている。なぜなら、人間は人間の形をしたものに影響を受けやすいからだ。←たとえロボットと分かりきっていたとしても  

   また、人間の形をしていないものであっても私たちは機械の影響によって判断をしている。一番身近なところで言えば"信号"である。確かに信号は道路上の安全度を高めるために必要で、わざわざ影響を受けているとは言い難いかもしれないが、実際に影響を受けていることには変わりはない。

   最近では、3DでないにしてもVirtual YouTuberと言うものが出てきている。これらはより効果的に私たちをアナログハックするだろう。

   このように自分がなにから影響を受けているのか"無意識を意識的に感じる"ということは非常に大事なことであるので、是非胸の内にとどめておいて欲しい。ではでは

数値化できないことへの渇望

   私たちは数値化できないことであっても重要視している(数値化出来ることを重要視しているのはいうまでもない)。雰囲気が好きということや、信仰宗教の素晴らしさなどが例である。

   そういった考えの頭の中では⤵︎

何かいいと感じる→でもなんでいいかは分からない→きっと素晴らしいことなんだ!!

となっているのかもしれない。分からないことへの楽観バイアスについては以前書いたのでそちらを見て欲しい。

    そのように表現するとなにか悪いもののように聞こえるかもしれないが、私はそう思っていない。数値化できないということは、今のところ人間でしか観測できない特徴であると思うからだ。

   個人個人におけるランダムな"ゆらぎ"こそが人間を人間たらしめていると考えている私にとって、数値化できない考えや行動はとても大切なものである。ではでは

未知への楽観性

   人にはわからないことに対して楽観バイアスというものがかかっている。

   マスクをしてると美人やイケメンに見える人が増えたり、自分の将来に対して「なんとかなるだろう」と思ったりしてしまうのがいい例だろう。

   意思決定をするにあたりこの楽観バイアスは考慮しておくべき重要なファクターの1つである。

   ことバイアスを弱めるためには未来について悲観的に捉えて、現在の意思決定をする必要がある。これは何事にもおいてネガティブになれば、合理的な意思決定ができるとい訳ではない。過去を悲観的に捉えて行動できないのでは元も子をないからである(過去の失敗から学ぶのは必要)。未来(未知)にかかっている楽観バイアスを弱めるために未来(未知)に対して悲観することが重要である。ではでは

カルト宗教とスピリチュアル

   スピリチュアルな物事を信じる人は知能が低いという実験結果があることは、DAIGOのニコニコを見ている人にとってはお馴染みだと思われる。

   カルト系の宗教(絶対的トップの存在、洗脳、金の徴収などが当てはまるもの)はスピリチュアルなもの(占いなど)に入ると思われるので(空を飛ぶなんて戯言すぎる)、そのような宗教の信者達の多くは知能が低いのであろう。

   日本では馴染み深い“オウム真理教”もカルト系宗教の1つである。バブル時代に居場所がないと考える若者などが被害者となった。

   精神的に未熟な若者が洗脳されやすいのは事実である。少し昔に話題になった“ブルーウェールゲーム”もそのことを利用している。鯨が自殺することを模して名付けられたそのゲームは、決められた行動を毎日実行して自殺すれば別の世界で救われることを謳っている。、

   その決められた行為には自傷行為が含まれており、洗脳をより起こりやすくしている。

   また、連続自殺にはウェルテル効果の影響もあり、WHOの報道に関する規約の一部にも影響している。

ではでは

子供への投資

   子供に対して親が働いたお金を使うのは普通のことだと考えられている(先進国である日本では特に)。しかし、これは本当に合理的な行動なのだろうか。

   本能的に動物の親は子供を育てるが(かっこうなどの例外はある)、野生の動物はお金を使っていない(労力だけである)。

   育てるとは主に1.食べ物を与え、子供を危険から守る→2.ある程度育ったら、様々なことを教える→3.子供が独立し、群などに属する

   私は専門家ではないのでこのフロウには間違いもあるだろうが、哺乳類の場合、おおよそはこんな感じだろう。

   人間は他の哺乳類と比べると未熟な段階で子供が生まれるため、1の期間が非常に長い。しかし、人間も他の哺乳類もやっていることは同じである。

   2については人間と他の哺乳類とで行動に違いが出る。他の哺乳類は主に親が教えるが、人間は違う。人間における2の期間は幼稚園くらいから中学や高校または大学(教育機関にどこまで預けるかは人それぞれである)までの期間に相当するので、親が教えることの割合がだいぶ減るのである(国によっては自宅教育が比較的多くなされる国もある)。

   また、これらの教育機関に通わせるにはお金が必要だ。

   多くの人における3とはいわゆる就職することである。会社という群に属し(名前を取られ)親から独立する(人によっては援助を受け続ける場合もある)。

   さて、ここまで子供の成長過程を見てきたが親はいつ子供への投資(主に2の期間)のリターンを回収できるのだろうか。少なくとも3の期間以降である。しかし、3の期間以降は子供が親にとっての孫に投資する期間でもある。

   つまり、子供が親より裕福にならない限り親はリターンを回収できないということだ。

お金は親から子へ、子から孫へと動いていく。

それなのにどうして貴方は子供のためにお金を使うのだろうか(そもそも子供がいる前提という話であることをご理解ください)。てはでは

アナウンス効果とパンゲアの零兆遊戯

   アナウンス効果とは、影響力のある人の発言が内容の正誤に関わらず人々の心理と行動に影響を与える事である。

   パンゲアの零兆遊戯という小説の中ではエスタブという予言者がおり、そのエスタブの予言を元に金持ちが金を動かすという設定がある。ヒロインはエスタブではなかったが(当時はそうなっていた)、エスタブの代わりに適当に予言した内容についてに誰も疑問を持たなかったという出来事がある。

   このことは、エスタブなんて存在しないという解釈と共にエスタブ(未来を予測する力があるとされている)として発言したからという解釈がある。ここで必要なのがアナウンス効果である。

   これは株式でも行われていて、"煽り屋"という特定の株価を誘導する目的で煽る人と"イナゴ"という煽り屋に乗っかって株を買う人という形で存在している。

   私はエスタブというのも名前が違うだけで役割としては現実に存在しており、その能力は実際にはわからないということを感じた。

   また、実際に予測力が優れている人が存在するという実験結果があり、そのことについてはまた後で書こうと思う。ではでは

ソースは俺という言葉の意味

   この言葉は俺ガイルというラノベの主人公がたまに使う言葉だが、実際に世の中でも(書店に並んでいる本のタイトルなど)使われている言葉だ。例えば「私はこれだけで痩せました」の様なダイエット本や、「資産が勝手に増える私の投資法」の様な投資本である。

   この様な本が実に魅力的に映る人もいるかもしれないが、よく考えるとこういう本は再現性か低いことがわかる。サンプル数が多く精度の高い分析をメタ分析ということがあるが、これらの本はメタ分析とは対極に位置するものだ。

   確かに、その人なりの考えや行動にとって注目される結果が残ったかもしれないが、その結果を私達が再現するのは難しいと思われる。

   サンプル数が1の結果など普通であれば無視するはずだが、さもあなたにもできますよと思わせるような広告によって、私達は無視できなくなっている(実際にそのような本は未だに途絶えていない)。ちなみに、友達が出来るなら俺にも出来るというのも同じようなものだ。

   これは、貴方にはメディアで取り上げられているような成功者(別に金銭の面だけではない)にはなれないなどと言っているのではなく 、情報の選択についての話である。ではでは