開けきれない箱

メンサな暇人が様々な物事に関しての意見・考察を書きます。

子供への投資

   子供に対して親が働いたお金を使うのは普通のことだと考えられている(先進国である日本では特に)。しかし、これは本当に合理的な行動なのだろうか。

   本能的に動物の親は子供を育てるが(かっこうなどの例外はある)、野生の動物はお金を使っていない(労力だけである)。

   育てるとは主に1.食べ物を与え、子供を危険から守る→2.ある程度育ったら、様々なことを教える→3.子供が独立し、群などに属する

   私は専門家ではないのでこのフロウには間違いもあるだろうが、哺乳類の場合、おおよそはこんな感じだろう。

   人間は他の哺乳類と比べると未熟な段階で子供が生まれるため、1の期間が非常に長い。しかし、人間も他の哺乳類もやっていることは同じである。

   2については人間と他の哺乳類とで行動に違いが出る。他の哺乳類は主に親が教えるが、人間は違う。人間における2の期間は幼稚園くらいから中学や高校または大学(教育機関にどこまで預けるかは人それぞれである)までの期間に相当するので、親が教えることの割合がだいぶ減るのである(国によっては自宅教育が比較的多くなされる国もある)。

   また、これらの教育機関に通わせるにはお金が必要だ。

   多くの人における3とはいわゆる就職することである。会社という群に属し(名前を取られ)親から独立する(人によっては援助を受け続ける場合もある)。

   さて、ここまで子供の成長過程を見てきたが親はいつ子供への投資(主に2の期間)のリターンを回収できるのだろうか。少なくとも3の期間以降である。しかし、3の期間以降は子供が親にとっての孫に投資する期間でもある。

   つまり、子供が親より裕福にならない限り親はリターンを回収できないということだ。

お金は親から子へ、子から孫へと動いていく。

それなのにどうして貴方は子供のためにお金を使うのだろうか(そもそも子供がいる前提という話であることをご理解ください)。てはでは